更新:2018年4月5日
校長先生のコラム
こんな授業がありました。
はじめての試みだったのですが、3月3日(土)の3時限は上級生の4クラスを一堂に集めて特別講義を聴く会を開きました。
パリの国際大学都市日本館の館長である森田隆二氏(北海道大学物理学教授)に、
「物理とはどういうものか」というテーマで生徒たちにわかりやすい言葉で話をしてもらいました。
我が補習校は日本政府の援助を受けているので、運営委員会(保護者、教員、日本人会理事の代表たちで構成)があり、
大学都市日本館館長もその理事の一人です。
この日本館館長に理学系の人が赴任されるのは極めて稀なのですが、理事会のあとの歓談の時に、
物理とは、字のごとく、物の理(ことわり)を追求するもので、すべての分野にまたがる広い学問ですよという話を聞いたときに、
「生徒たちに話してもらえませんか?」とお願いしたら、いつでもいいですよと快諾を得ていたのでした。
教員たちと相談していたら、せっかくだから、中学クラスだけで聴くよりは、大勢で一緒にということになり、
土曜日の3時限が、4人の教員たちの最上級生たちになっていることから、一教室に集めて行おうとなりました。
しかし森田館長がプロジェクターを使っての説明を考えられていたので、
それなら狭い教室よりも階下のカンティーヌに全員を集めたらいいなということになり、学校の許可も得て、
生徒、教員らでざっと50名の45分の特別授業となりました。
光と色についての話でした。とても難しい話なのですが、わかりやすい説明で、みんな一生懸命聴いてくれました。
日常、ほとんど無意識なことにも疑問を持つこと、それを調べることの大事さ、
丸暗記する知識よりもそのような探究心をもつことの重要さを強調されました。
子どもたちから、この授業の話をお聞きになられたことでしょう。
そして、嬉しいことに、お礼のメールの返信に「子どもたちの感性に感心しました、色は何色ありますか?の問に、
無限大・・・と答えた子がいたのはすばらしい。
大学生たちからはそのような即答を受けることがないので、私にとっても、有意義な時間でした。」とありました。
森田館長の在任中に、もう一度、別のテーマで、生徒たちに話をしてもらおうと考えています。
私の個人的な感想をいえば、国語の授業だけでは、見られなかった目の輝きをしている生徒がかなりいたことに正直びっくりしました。 当然のことなのですが、漢字の読み書きだけで、能力を評価していたのに気がつきました。 「国語は、日本人としてあらゆる分野に興味、関心を持って理解するための基礎教科なのだとの思いを強くしました。 現地校で勉強しながら日本語の能力も身につけるという幅広い訓練を続けている生徒たちに、 いい刺激を与えたことになったのなら大変嬉しいことです。
補習校校長 浦田良一
この特別講義の写真を掲載しました。
こちらからご覧下さい。
パリ日本語補習校 春の恒例かるた大会の写真
3月17日に開催された、かるた大会の写真を掲載しました。
こちらからご覧下さい。
更新:2018年3月5日
パリ日本語補習校 春の恒例かるた大会のお知らせ
すでにメールにてお知らせが届いていると思います。
日時: 3月17日(土)15時30分〜17時30分(事前準備:15時〜、施錠18時)
場所: サン・フランソワ校体育館 (音読発表会と同じ会場)
プログラム:
かるた会(土曜の高学年生徒)授業終了後〜17時
持ち寄りパーティー 17時〜17時30分
バザー&折り紙コーナー 15時30分〜17時
参加申込は、3月7日(水)までです。
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