6月の授業日程が一部変更になりました
サンフランソワ・デロー校で行事が行われることになり、6月23日(土)は教室が使えなくなりました。
そのため、6月23日はお休みになり、今年度最後の授業は6月30日(土)になります。
もうご予定を立てられたところもあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
カルタ大会開催のお知らせ
日時 3月31日(土) 午後4時から6時15分頃まで
場所 サンフランソワ・デロー校 体育館
参加ご希望の方へのお願いがございます。
1.学校側に参加者のリストを提出します。
参加者の名前を来週の土曜日、24日までにご通知ください。
2.かるたをお持ちの方、またピクニックシートをお持ちの方は、ご持参いただけると助かります。
参加者の名前とともに、ご持参いただける方はその旨お書き添えください。
3.当日は、おやつおよび軽いお食事を持ち寄りでビュッフェ形式で楽しみたいと存じます。
一家族につき、なにか一品、お持ちください。手作りでも市販品でも結構です。
何をお持ちいただけるか、やはり参加者名とともにお知らせください。
何かまだはっきりしなくても、とりあえずお食事系のものか、おやつ系のものかだけでも
おしらせいただけると助かります。
以上をメールで運営委員までお知らせください。
「校長先生の漢字遊び教室」ご報告
2月21日に行なわれた「校長先生の漢字遊び教室」のご報告です。
(日本人会ホームページより転載しています)
第3回 漢字教室を終えて
冬休みに入った2月21日(火)日本人会で開催。今回は、1週間前の段階で参加希望者が少ない様子だったので、一つのクラスで行うことにして、時間帯も45分ずらせていた。当初4名の参加予定だったが、当日1名欠席で、結局3名(小3上、4年下、6年)だった。
兄弟姉妹で遊ぶ感覚で、気楽にやろうと考えていたが、① 「僕はあの戦争を忘れない」(ジャン=ルイ・ベッソン文・絵)を、私の友人が訳していた本があったので、そのはしがきの約500字を全てひらがな書きにしたテキストに、知っている漢字を書いてもらいました。これが意外に難しくて、半分くらいで相当時間を費やしたので中断して、残りは宿題としました。
軍、占領、第二次世界大戦、目的、忠実、違う、望む、秩序、尊重…などがしっかりと書けませんでした。中学生の参加がなかったのだから、もっと易しいものにすればよかったとまたまた反省です。
② 頭、目、耳、口…など顔の部分を用いた表現について、思いつくままに、探してもらいました。「頭が痛い」と言う時に、熱があって痛いとのとは別の意味があること、同じように「耳が痛い」も。国語辞典で調べさせると、何十という例が載っています。次から次へと読ませながら、こういう表現を知っていると、文章を書くときに役立つのだよと教える。「ほっぺたが落ちる。というのを聞いたことがあります。」との声もでました。「目から鼻に抜ける」を見つけた生徒から、「どうしてこんな表現なのですか、目から耳に抜けるとは言わないのですか?」と質問があり、この語源になった話をしました。(ここでは省略)日本の古い本に出てくる表現が今も残っている例が多いのです。「耳」についても、国語辞典で探してもらいました。「耳にたこが出来る」は、「たこってなんですか?」の質問がでました。「ペンだこって聞いたことがある?」と言ったらな〜んだと、驚いた様子でしたが、お母さん方がなんども厳しく言うと、この表現を使うことになるのかなと一人苦笑いをしました。十二支の説明をしながら、この動物たちを使った表現も…と準備していたのですが、90分はあっという間に使い切り、ここまででした。
今回は3名だったので、家庭内の雰囲気で遊んだ積りでしたが、もう少し易しくすればよかったかなと、私の宿題が増えました。
補習校校長 浦田良一 (2012.2.27)
「校長先生の漢字遊び教室」ご報告
昨年12月行なわれた「校長先生の漢字遊び教室」について、主催された
校長先生みずから報告して下さいました。(日本人会ホームページより
転載しています)
第2回 漢字教室を終えて
12月19日(月)
Aクラス 3年生2名、4年生5名 計7名
Bクラス 5,6年生2名,中学生3名 計5名
Aクラスでは、私がもっていることわざ辞典から、「会うは別れの始め」「悪銭身に付かず」「足元から鳥が立つ」「あぶはちとらず」(二兎を追う者は一兎も得ず)「生き馬の目を抜く」の5つのことわざとその説明文を、すべてひらがな表記にしたものを配り、分かる限りの漢字を記入させました。5つのことわざ全部を知っている生徒はいなかったし、簡単だと思った“不正”が、書けなかったのは意外だった。
教材としては、断片的な羅列で面白さに欠けたことを反省。元気のいい4年生たちには、「3年生までに習った字が書けないときは、“しっぺ”だよ」と言うと、「10回もやったらどうしますか」と聞かれて、「そうだね。10回もしたらビンタかな」というと、「先生、日本でそんなことをしたらクビですよ」と、よく知っている子から逆襲される。あらかじめ配布しておいた学年別漢字配当表から、「2年生までの漢字の中から、好きな字を3つずつ書いてください」と言って、ボードに15字が並びました。「さあ、これらの漢字で、熟語を作って、出来た人から順番に前にでてきて書いてください」というと、さあ大変、これも意外に思い浮かびません。別の字に代えてもいいですかと、泣きが入ります。一つの文字を見ていろんな意味を考えることは難しいようです。出来なければ辞書を見てくださいと言って助け舟を出すと、どんどん見つけだして、大声が飛び交います。「次は、一が付く熟語を考えてください」と言うと、一回とか一枚とかの声があり、 「それって熟語かな、二回,三回…二枚、三枚…も熟語かな?」とダメをだすと、誰かが「一本」と言うと、「二本、三本…」と応じてくれます。また賑やかなものです。
一段落したところで、辞書で調べさせると、いくつも出てきます。易しい文字ほど、熟語の数も多いが、知らない文字と組み合わされた熟語は難しい。だから一つの漢字を覚えることは、倍以上の言葉を理解することになると教えたつもり。ゲーム感覚で文字遊びをしていると、時間の経過も早いのか、「今日はここまで」と言ったときに、数人の生徒から「えっ、もう終わるんですか」との声が上がった。楽しんでくれた証拠だと思い嬉しい気分になった。
Bクラスでは、中学のクラスで、太宰治の「走れメロス」をテキストにしていることから、「母の万年筆」(太田治子=太宰と未婚の母から生まれた)からの一節を平仮名書きにした文章に、漢字を当てはめさせた。著者がどういう人か分かりますかとの問いに、中学生は素早い理解を示したが、小学5,6年生にはピンとこなかった様子。テキストの選択がよくなかったなと反省。前回は、中学生だけだったが、小学5,6年が混じると、漢字の難易度だけの問題ではないことを痛感させられた。
小学1年で学ぶ「大」を使った熟語を思いつくままに、ボードに書かせる。“おお”と読み、“だい”“たい”とも読ませるこの文字の使われ方も実に幅が広いことが、わかってもらえたと思う。この読み方の違い(どちらでもよい場合もあり)は、どこから来るのか、単なる慣習なのか、日本語の難しさの一面を紹介。ここでも、辞書を引かせて、未知の言葉を探させる。文字、言葉を知れば知るほど、読書は楽しいものになると言って、その時読んでいた、岩波新書「読書力」(斎藤孝)を、見せながら、その中の一節を紹介すると、二人の生徒が「家にもその本があります」と言ったのには驚いたが、是非、読んでご覧と勧めておいた。特に、高学年のこのクラスでは、本を読むことに大きな興味を持ってもらうように仕向けたいと思っている。
補習校校長 浦田良一 (2011.12.29)
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